●レンジャーは部隊の呼称ではない
陸上自衛隊における“レンジャー”とは、レンジャー教育課程を修了した者に付与される特殊技能資格のことであり、レンジャー部隊といった特定の常設部隊があるわけではない。


●レンジャー資格者に求められるもの
レンジャー資格者に求められるのは、少人数で敵陣深く潜入、重要拠点への破壊工作を行う等の任務を完遂する能力である。 こうした遊撃行動においては大規模な部隊と異なり、前線で食料や弾薬の補給が受けられない場合も大いに想定される。 このため、どんなに過酷な状況下でも任務を完遂する不撓不屈の気力体力が求められる。


●レンジャー教育課程=陸上自衛隊で最も過酷な訓練
レンジャーとして必要な基本的知識・技術の習得と体力の練成を主とした基礎訓練と、実際に演習場などで行う戦闘状況を想定した行動訓練から成る91日に及ぶ訓練。 陸上自衛隊で最も過酷な訓練と言われている。 この訓練を修了したものだけがレンジャー徽章を授与され、レンジャー資格者となる。


●レンジャー徽章=不撓不屈の象徴
まわりの月桂樹が勝利を、そして中央のダイヤモンドがいかなる困難にも負けない不撓不屈の精神・肉体を象徴するのがレンジャー徽章である。 この徽章を付けた者は、過酷なレンジャー訓練を乗り越えた者として、一般隊員からも尊敬の念を持って見られると言われている。


●返事は「レンジャー!」の一言
レンジャー教育課程の期間中において、訓練学生は教官やその補佐をする助教から指示があった場合、すべて「レンジャー!」とのみ返事をするものとし、口答えは許されない。


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