細野監督からのメッセージ
11月にやらせて頂くワークショップの第一の目的は、8月で御好評を受けた【細野メソッド】を更にブラッシュ・アップしてマスターして頂くことにあります。
具体的には、
※
『ドラマの本質の定義』を短いエチュードと解説で徹底的にお浚いした上で、
前回の後半にテーマとした
「シャレード」を更に濃密に徹底的に体得して貰います。
※その為に参加者一人一人の演技を撮影して行き、映像を視ながら皆さまの「ドラマの本質の定義」と「シャレード」の習得度を映像で徹底的に検証していきます。
「ドラマの本質の定義」は、俳優、演出家にとって映画、演劇を創る上で一番、重要且つ必要な定義です。
体得すると
的確に脚本を読める演技者やスタッフになることが出来ます。
俳優は、自分の役が作品の何を担っているのかが解かり、テーマに沿った芝居が出来る様になります。映画やドラマの見方も違ってきます。
永年、日本映画大学の演出コースや俳優事務所のworkshopで実際に培って来た【細野メソッド】の最新版でもあります。
「シャレード」とは、一つのもの(仕草、小道具、動作等)を見せることで、その背景や蔭にあるものを、そのものズバリと的確に表現する技術です。
簡単な例で云うと、「私はあなたを愛しています。」と云う気持ちを言葉(台詞)を使わずに、相手や観客に判らせる技術です。
「映像演技」にとってはなくてはならないものです。
サンプル映像をタップリ見ることから始め、「シャレード」をマスターして貰うために書き下ろした私のオリジナル短編脚本を使用してテストを繰り返し撮影に臨みます。
演者は、「ドラマの本質の定義」と「シャレード」を体得することにより、役の人間の心理、背景、事情、他者との関係性などを的確に表現することができるようになります。
正に、
目から鱗、の体験です。
俄かには信じられない方は、前回の参加者の方に是非、訊いてみて下さい。
それと、もう一つ目的があります。
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魅力ある才能と出遭いたい、と云うことです。若しくは、参加してくださる方々の内部に潜む魅力ある才能を探してみたい、と云うことです。
前回も魅力がありそうな方が少なからず参加してくれました。続けて参加して頂くと更に突っ込んだアドバイスが出来る筈です。
亦、参加して下さった方の中から私たちの作品に出演して貰う人も出てくるかも知れません。
(現に、最新作『貌斬りKAOKIRI〜戯曲【スタニスラフスキー探偵団】より』(草野康太、山田キヌヲ/木下ほうか)の出演者の半数は私のワークショップ参加者です。)
とまれ、厳しく、楽しくやりましょう!